皆さん、電子書籍って知っていますか?
近年、電子書籍の利用者も増えてきているので、耳にしたことがあるという方は多いのではないでしょうか。
ただ、聞いたことはあるけど使ったことはない!
また、使っているけど、実は詳しく分かっていない!という人は案外多いのかもしれません。
今回はそんな方々のための記事になります。
●電子書籍の基本的なことが知りたい
●電子書籍のメリット・デメリットを知りたい
電子書籍は市場も年々拡大しており、これから更に普及していくと思われます。
電子書籍への理解を深め、素敵な読書LIFEを送りましょう!
電子書籍の定義
そもそも電子書籍とは何なのか。
これについては、日本電子出版協会のホームページにて以下のような説明がされています。
紙に印刷された本ではなく、画面で読む本や雑誌を電子書籍という。電子本、電書、イーブック、ebookとも言う。一般的にはインターネット上の電子書店で販売されている電子書籍を購入し、PC、スマホ、タブレットや、Kindleのような専用読書端末で読書する。Webページのようにリンクの埋め込みや音声、動画といったマルチメディア表現も可能であり、紙の代替物ではなく、電子書籍の特徴を生かした新しい表現が期待されている。
いまさら聞けない電子出版のABC~ebookpedia~|日本電子出版協会ホームページより
日本においては、2010年が電子書籍元年といわれています。
それから13年以上経ち、インターネット環境やテクノロジーの進歩により、電子書籍も目覚ましい進化を遂げています。
電子書籍で読める本の数もかなり増えてきているね!
また「聴く電子書籍」といわれるオーディオブックなんかも出てきて、電子書籍もどんどん進化してきているよ。
電子書籍はパソコン、スマホ、タブレットなど色々な端末で読めるよ。
上の画像はKindleが提供している電子書籍専用の端末だよ。
電子書籍が読める端末については下の記事で詳しく解説しているぞ。
電子書籍の普及
電子出版の市場は年々拡大してきています。
2014年には1,144億円の規模だったのが、2021年には4,662億円となっており、その市場規模は6年間で約4倍となっています。
電子出版販売額|公益社団法人全国出版協会 出版科学研究所ホームページより
2026年には市場規模が8,000億円を超えるとの予測もあり、電子書籍はこれから右肩上がりに成長していく市場だということが分かります。
電子書籍のメリット
このように年々市場規模が大きくなっている電子書籍ですが、紙の本と比べてどのようなメリットがあるのかまとめてみました。
本を置くスペースが不要
電子書籍はデータになるので、端末が1台あれば事足ります。
1台の端末に数百~数千冊の本を収納することができます。
紙の本の場合、数千冊の本を置くスペースともなると結構な場所を取ります。
そのため、置く場所がなくなって本を捨てたり、欲しかった本の購入を諦めたりすることがあります。
また、管理も大変で、読みたい本を探し出すのも一苦労です。
電子書籍の場合は検索機能がついているので、読みたい本もすぐに見つけ出すことができます。
自分も紙の本を約2,000冊持っているけど、次のような悩みがあるよ。
・本棚が一杯で本が入りきらない
・本棚が場所を取って部屋が狭く感じる
・読みたい本がどこにあるのか分からなくなる
電子書籍だったら、そんな悩みともおさらばできるんじゃな!
持ち運びが楽
電子書籍は持ち運びも楽です♪
端末さえ持っていれば、数百冊の本を簡単に持ち運ぶことができます。
例えば、通勤・通学中に電車の中で本を読む方は多いと思いますが、紙の本だと荷物になりますよね。
でも電子書籍なら何冊持っていこうが、荷物は端末が1台だけです。
また、紙の本を列車内で読んでいると、周囲の目が気になりませんか?
私は気になる方でした。
周囲の人に本のタイトルなどを見られて、私がどんな本を読んでいるのかバレてしまうのではないかと心配していました。
でも電子書籍にしてからはそのような心配をすることもなく、安心して本を読んでいます。
自分が何の本を読んでいるのか、周囲の人には知られたくないよね。
どうせいかがわしい本でも読んでいたんじゃないのか!?
いつでも・どこでも買える
電子書籍は端末があって、ネット環境が整っていれば、いつでも・どこでも購入が可能です。
本屋が営業していない時間帯でも買えちゃいますし、お家の中にいても買えちゃいます。
本を購入するために、わざわざ本屋に足を運ぶ必要がありません。
なので、本屋にいくための時間の節約や、本屋までの交通費(ガソリン代など)を節約できます。
24時間いつでも本が購入できるのは嬉しいよね。
しかも、どこからでも購入できるからとっても便利じゃな♪
暗いところでも読める
電子書籍は周りに明かりがなくても読めるので便利です。
スマホやタブレットなどの電子端末で読むので、当然といえば当然なのですが、結構盲点なメリットです。
例えば、「あなた」が友達と旅行に行った際に、同じ部屋に泊まったとします。
時刻は真夜中、昼間にはしゃぎ過ぎてしまったせいか、友人は隣でぐっすり寝ている。
明日はいよいよ今回の旅行のメインである桜島観光。
次の日のことを考え、気持ちがたかぶり、中々寝付けない「あなた」。
どうせ眠れないなら本でも読もうと、持ってきていた小説に手を伸ばす。
しかし、室内は真っ暗で静寂に包まれている。
本を読もうにも、こう暗くては文字も見えない。
電気を点けたいが、友人を起こしてしまいそうで、「あなた」は泣く泣く読書を諦めた・・・
こんな問題も電子書籍なら簡単に解決できます。
例え話を小説風に書いてみたよ。
続きがきになるぞ。
在庫切れの心配がない
電子書籍は在庫切れの心配がありません。
というかデータになるので、在庫という概念自体がありません。
欲しい本が見つからず、本屋を数件回る!といった経験をされた方も多いのではないでしょうか。
電子書籍であれば、欲しい本を探して本屋を数軒回ったり、欲しい本を取り寄せてもらい数日~数週間待つ!といったこともする必要がなくなります。
本屋を何軒も回って欲しい本が見つからなかった時の徒労感は凄いよね。
取り寄せにも時間がかかるし、再度本屋に行くのも手間じゃな。
本が汚れない・劣化しない
電子書籍はデータなので、汚れることも劣化することもありません。
紙の本の場合、どうしても劣化があり、様々な対策を施しても劣化は避けれません。
電子書籍は劣化の対策をする必要もなく、いつでも綺麗な状態で本が読めます。
カレーうどんを食べながら本を読んでも、電子書籍なら汚れないね。
食事中に本を読むのは行儀が悪いぞ!
値段が安い
電子書籍は紙の本と比べて値段が安い場合が多いです。
上の商品は有名な漫画「ONE PIECE」になります。
Amazonと楽天市場でそれぞれ電子書籍版と紙版で販売されており、値段は以下のようになっております。
電子書籍版:502円(税込み)
紙版:528円(税込み)
全てではありませんが、大抵の場合、電子書籍の方が紙の本より安く設定されています。
電子書籍の方が安い理由としては色々あるのですが、ここでは割愛します。
同じ本を購入するなら、少しでも安い方がありがたいよね。
キャンペーンなどを使えば、もっと安くで読める場合もあるんじゃな。
定額で読み放題できるサービスがある
電子書籍には様々なキャンペーンやサービスの形態があります。
定額で読み放題ができるサービスもその一つです。
例えば、上はAmazonから提供されている電子書籍「kindle」の読み放題サービスになります。
月額980円で200万冊以上の本が読み放題となっています。
また初めて利用される方は30日間の無料体験が受けれます。
定額で読み放題って、電子書籍ならではのサービスだよね。
今流行りのサブスクというやつじゃな。
文字のサイズやフォントが変えられる
電子書籍は文字のサイズやフォントが自分の好みで変更できる機能が付いています。
なお、選べる文字のサイズやフォントは購入先のストアや利用する端末によって異なります。
ちなみに電子書籍ストア「kindle」では、背景色や文字間隔も選択することができます。
紙の方が読みやすいという意見も根強くありますが、電子書籍もかなり読みやすく進化してきています。
自分はホラー小説を読むときは背景色を黒色にするよ。
そうすると雰囲気が暗くなり、ホラー小説の怖さがより引き立てられて読めるよ。
急にホラー感を出すんじゃない!心臓に悪いぞ!
検索機能がある
電子書籍は検索機能がついているものがあります。
漫画などにはありませんが、小説などでは探したい文字を検索する時に、大変重宝する機能です。
小説などを読んでいると、この名前の人物どこで出てきたかな?と思うことがよくあります。
そんな時に紙の本だと前のページに戻って探すのが大変で、諦めてしまうことが多かったです。
しかし、電子書籍の場合は検索機能を使えばすぐに該当ページに飛べるので、とても助かっています。
特に外国の人がたくさん登場する小説を読むと、名前が覚えられなくて苦労するよね。
ワシは日本人しか登場しない小説でも、全然名前を覚えられないぞ。
マーカー機能がある
電子書籍にはマーカー機能ついています。
気になる箇所にはマーカーを付けることができ、消すことも可能です。
メモ機能もついており、自由に書き込んだり消したりが可能です。
また、意味の分からない言葉があれば、辞書や翻訳機能とも連動しているので、すぐに調べることができます。
ビジネス書なんかだと、このマーカー機能はとても便利だよね。気になるところはマーカーを引いておけば、後で振り返りもしやすいしね。
自己啓発本とかでもマーカー機能は便利そうじゃの。
音声で聴けるサービスがある
電子書籍には音声で聴けるサービスがあります。
「オーディオブック」といわれています。
読むのではなく、聴くというのは新しい読書のスタイルですよね。
例えば、上はAmazonから提供されているオーディオブックの「Audible」になります。
月額1,500円でプロのナレーターが朗読する本が聴き放題となっています。
30日間の無料体験も実施しているので、興味のある方は試してみるのもいいかもしれません。
こんなサービスも電子書籍ならではだよね。
散歩しながらでも本が読める(聴ける)のは便利じゃな~♪
電子書籍のデメリット
いいことばかりのように見える電子書籍ですが、デメリットもあります。
紙の本と比べた電子書籍のデメリットは以下の通りです。
売却ができない
電子書籍で購入した本は、売却ができません。
紙の本であれば読み飽きたから売ろう!という選択肢があるのですが、電子書籍にはその選択肢がありません。
読んだらすぐに売ろうと思っている場合は、紙の本を購入した方がいいかもしれません。
自分は一度購入した本は基本売却しないスタイルなんだけど、高値で売れるなら考えちゃうね。
もう全然読まなくなった本もあるからな。そういった本を売却できないのは不便じゃな。
貸し借りができない(友人や知人間で)
電子書籍は貸し借りができません。
家族間であれば、端末ごと貸したり、電子書籍ストアのパスワードを教えたりすることで共有は可能です。
しかし、友人や知人での貸し借りは難しいです。
友達におすすめの本を紹介したいのに、貸せないのは困るよね。
その紹介したい本も、どうせいかがわしい本なんじゃないのか!?
電子書籍の共有については、下の記事で詳しくかいていますので、気になる方は参考にしてみてください。
発売日が遅い
電子書籍は紙の本と比べると、発売日が遅い場合があります。
これは紙の本が売れなくなるのを防ぐためと言われています。
それ以外にも作者の意向で遅らされている場合もあります。
電子書籍と紙の書籍で同日に発売される場合もありますが、基本的には電子書籍の方が遅いと考えていた方がよいでしょう。
自分は発売日が遅くても、数日~数週間ぐらいであれば全然待てるなぁ。
ワシは好きな本の最新刊とか一日でも早く読みたいがな。
端末の充電が切れる
電子書籍は端末で読むので、端末の充電が切れたら読めません。
屋外や移動先など、充電が出来ない環境では注意が必要です。
そういった場合に備えて「モバイルバッテリー」を用意しておくのをおすすめします。
モバイルバッテリーって便利だよね♪
・・・商売根性たくましいな。
紙の質感が味わえない
電子書籍は機械なので、紙の質感が味わえません。
新書の匂いや、紙をめくる感覚などは、紙の本特有のものです。
こういった質感が好きな方は、紙の本の方がいいかもしれません。
紙の本の質感は電子書籍では出せないよね。
でも、電子書籍にも読書専用の端末があって、これを使えば読書がはかどるよ。
・・・本当に商売根性たくましいな。
サービスの終了で読めなくなる
電子書籍は運営している会社の倒産などで、サービスが終了してしまうと本が読めなくなる可能性があります。
これに対しては、大手のサービス会社を選ぶなどして対策を取るしかありませんが、絶対ではありません。
不安を感じる方は、紙の本を購入する方が無難かもしれません。
こればかりは購入者側ではどうしようもないね。
購入した電子書籍については何らかの保障を設けて欲しいぞ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
電子書籍について理解を深めていただけたのではないでしょうか。
この記事では電子書籍をすすめておりますが、決して紙の本を否定するものではありません。
私自身は本が好きで、紙の本も約2,000冊程所有しています。
なので紙の本の良さも十分に理解しているつもりですし、今でも紙の本を購入する時もあります。
ただ、やはり電子書籍による恩恵は大きく、電子書籍を利用するようになって、より読書を楽しめております。
この記事を読んで、電子書籍にちょっとでも興味を持っていいただけたら嬉しいです。
本は心の栄養です!
皆さまの読書LIFEがより充実したものになることを願っております。